駅の階段を上がると、障子が閉めてあった。
胸騒ぎを覚えながら、障子をあける
母が背中を向けて横になっていた。
「母ちゃん、どうしたの?」
「大丈夫?母ちゃん?」
私の問いかけに母は何の返事もしない
私の方を振り向くこともせず、横たわっている
不安になった私は泣きながら「母ちゃん、死なないで!」
「母ちゃん、死なないで」と声をかけ、自分の涙と声で目が覚めた。
そばに寝ていた祖母に。「母ちゃんが死んじゃう」
泣きながら訴えた。
祖母は、「大丈夫だよ!明日になったら手紙を書いてみるからね」と
当時、両親と妹二人は福岡の炭鉱町に住んでいた。
私は小学校にあがるとき、祖父母のいる田舎に帰って行き
両親が帰ってくるまでの3年間、祖父母と3人で暮らしていた。
祖母が書いた手紙の返事が来るまで、待ち遠しかったこと!
届いた手紙には風邪をこじらせ2日ほど高熱を出していたとあった。
今は元気になったので安心するように~と(^O^)
私の記憶にある出来事の中、夢が当たった第一号である
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